古民家再生

田舎の古い民家で暮してみたい

古くなって次々に解体、廃棄されている古い民家を再生利用しようとする活動が広がっています。太くてがっし りした大黒柱と梁、高く広い空間が作り上げるゆったりとした空間…日本の伝統木構法によって建てられた古い 民家には、落着いた雰囲気の中に独特の美しさを持っています。 さて田舎暮しの場合、誰もが一度は古民家を再生して暮してみたいと考えたはずです。その土地の風景や歴史に ピッタリ合った停まいの魅力。そして、消滅しつつある歴史のある家を救う、環境保護活動でもあるともいえま すね。
●移築する
古民家を全面解体し建て直すというもの。解体、運搬、基礎工事費用がか かり、さらに建築確認申請といった手続きも必要になります。
●現地で再生する
構造や柱、基礎がしっかりしているなら、部分解体して補修するだけで費 用はかなり安くなるそうです。
一般に、新築と比べると2割り増しなどともいわれています。しかしJMRA 会員の実例からいえば、移築など費用がかかる場合でも新築と同程度で済 む場合も多く、現地再生なら新築の三分の二から四分の三ぐらいにコスト 削減できるとのこと。おまけに、築数十年たった民家は固定資産税も安く、 数分の一から数十分の一というのも魅力的です。

古民家再生は庶民家再生

建築雑誌やマスコミが取り上げる「古民家再生」は、設計事務所や大手リフォームメーカーの手による、武家敷や庄屋さんのお屋敷のような立派な建物が中心です。数千万円の費用を掛け、意匠を凝らした吉民家再生は、それこそ一部のお金持ちの「お屋敷再生」です。
あなたが思い描く”田舎暮らし”に、そのようなお屋敷が必要てすか?このサイトで取り扱う物件は、出来るだけ一般の庶民、お百姓さんが暮らした農家の建物などを中心にご紹介したいと思います。
そして大きな費用をかけずに快適な暮らしを手に入れるリフォームをご提案したいと思っています。
情緒のある古民家は大変趣のある住まいですが、長く都会の便利な暮らしに慣れ親しんだ者にとっては大変暮ら しづらい部分があることも確かです。 たとえばトイレ、お風呂、台所などの水回り。 下水の完備していない田舎では、トイレは汲み取り式か、 せいぜい簡易水洗です。お風呂も建物の外から薪を焚く方式の家がまだまだ見受けられます。冬の寒い時期に冷たい土間に下りて、レンガや土で設えたかまどでの炊事 は主婦にとっては大変な仕事です。
家の開取りもリヒング、ダイニ.ング、キッチンといった 暮らしが当然になっている都会のライフスタイルとは大 きく異なります。現在では大幅に減ってきていますが、 田舎ではたいていの行事をそれぞれの家庭で行ったため、冠婚葬祭や地域の行事などで、大勢の人々が一軒の家に 集うことが度々あります。普段は襖や障子で仕切られた 和室を、大勢の人が集う際にそれらを取り払って広く使 うことが暮らしの知恵でした。
また、たいていの古民家(農家)では土間の玄関がとても広く設けられています。そこは、収穫した農作物を一時 保管したり、台所へ運ひ込む際、靴を脱いで部屋の中を通らないですむようにするためのスペースだったのでしょう。また、冬の時期には、わらを編んだり、粉を挽いたりといった作業を行うにも広い土間が必要でした。
美しい四季に恵まれた日本の気候・風土は、反面、冬の 厳しい寒さと、高温多湿の夏が繰り返し訪れる苛酷な環境でもあります。日本の「家の造り様は夏を旨とすべし」 とは、兼好法師の『徒然草』の一節です。冬の寒さ対策は囲炉裏や火鉢などで暖をとることが出来ても、エアコンのなかった時代、夏の暑さと高い湿度をしのぐための工夫が日本家屋には必要だったのでしょう。
南面に大きく設けられた開ロ部は、夏、室内に風を取り込み、張り出した軒や庇が照りつける日光を遮ります。 冬は縁側を通して、南からの太陽の光が室内の奥まで差し込み、明るく、少しでも暖かくなるように工夫され、 自然と共生する日本人の生活の知恵が感じられます。
そのほかにも”田舎”の生活習慣によって培われてきた数々の特徴が古民家にはあります。また、インフラ整備の遅れている地方では、都市での暮らしに比べて暮らしづらい事柄が多いことも事実です。快適さばかりを追い求めていた都会の暮らし。多大なエネルギーを代償に、失ってしまったものも決して少なくありません。

これからのあなたの暮らしに、時間だけはたっぷりあります。スイッチひとつで手に入る快適さを、今、少し時間を逆戻りさせて自分の手で作り出す。少しの不便さは自身の工夫で克服する,クリエイティブなアイデアと自らの肉体で、新しい自分のライフスタイルを創造する。お金を出して手に入れる快適さとは違った新しい喜び、満足がそこにあります。

古民家を暮らしやすく

せっかく手に入れた古民家。でも、そのままでは今のライフスタイルにそぐわない暮らしにくい家です.古民家の 情緒ある趣を上手く残しつつ、暮らしやすい聞取りにリフォームして古民家生活を楽しみましょう。

なんといっても古民家の良さはその情緒です。この家には何十年、あるいは百年をこえる人の暮らした痕跡があり.歴史が刻まれてい ます。抽象的ですが、まずこの古民家の持つ情緒・雰囲気を残しながら、いかに自分たちの生活に合うように手を加えるかです。この情緒・雰囲気は、残念ながら新築の住宅では表現できないものです。その家に使われている柱や梁といった建材、扉や棲、障子などの建具も使い込まれ風格が漂います。その昔、匠の手によって建臭に施された意匠は、今では手に入れることが出来ない貴重なものでしょう。

それらを簡単に解体・廃棄するのではなく、新しい住まいに取り 込み、理1古民家"ならではの情緒を醸すプランを考えましょう。
まずは、これからのあなたの暮らしをイメージして、どんな間取りが暮らしやすいかを最優先で考えます。夫婦二人暮しなら、部屋数も多くはいらないでしょう。自分たちの暮らしに必要なスペース・広さ・使いやすさを決めるのが第一です。子供や孫が泊りがけで遊びに来てくれることを想定し、宿泊用の部屋を用意しておくことも大切でしょう。

そして何より、これから自分がこの家でしたいこと。趣味のためのスペースを思い切って確保ずることです。ご夫婦が同じ趣味なら一緒に使えるスベースを、別々の趣味ならそれぞれが自分のしたいことのために使えるスペースを確保しておくことをお勧めします。
リビング・ダイニング・キッチンなどのスベースのレイアウト。家事のための導線,玄関の広さ、そして浴室や洗 面の位置。収納スベースの量と場所。決めなければならないことはたくさんあります。これからの暮らしをイメ ージしながら、まず自分自身で考え、専門家に相談されるのがよいでしょう。


間取りの決定と同じく設備も大切な要素です,まず使用する熱源は ガスか電気か?ガスの場合、ぽとんどの地方では今もプロパンです。 都市ガスに慣れ親しんできた人にとって、庭先に大きなボンベが 設履されるプロパンは概抗があるかもしれません。家庭内の熱源を すべて電気でまかなうオール電化もひとつの選択です。